「追悼 赤塚不二夫展」が始まりましたね。
赤塚不二夫…。
子供のころ、大好きな漫画家でした。
テレビの「天才バカボン」なんて、
それこそ命がけで観ていました。
こんにちは、チャーニーです。
また読んでくれてありがとう。感謝します。
今は、昔読んだ漫画本のほとんどが、
文庫本サイズで売っています。
実は、昨年、
子供の頃に読んだ赤塚不二夫は本当に面白かったのだろうか…。
という自問を検証するため、
「天才バカボン」「おそ松くん」「もーれつア太郎」
の傑作選の文庫漫画を購入し、読んでみました。
うーむ。
今でも十分に面白い。
というか、星新一のショートショートのように、
時代を超越している。
ほとんどのコマで、キャラクターの全身が描かれ、
喜劇の舞台を観ているような気分になります。
やはり、手塚治虫に匹敵する天才だったのでしょう。
イヤミ、チビ太、レレレのおじさんなど、
強烈なキャラクターを次々に生み出した人でしたが、
「もーれつア太郎」に出てくるニャロメは、
特に好きなキャラでした。
そのニャロメとア太郎のやり取りに、
こんなシーンがありました。
ア太郎がバナナを手に持って、
ニャロメに、
「バナナって言えたら、これをやる」と言う。
「バ二ャ二ャ」
「バニャ二ャじゃないよ、バナナだよ」
「バニャニャ!」
「バナナだって」
「バ二ャ二ャ!」
今なら、いじめにつながるとか、野暮なことを言われそうなシーン。
しかし、
猫に「バナナって言ってみな」という発想もすごいし、
それに対して猫が「バ二ャ二ャ」としか言えないというのもすごい。
とても凡人に発想できるシーンではありません。
だって、猫にバナナですぜ。
赤塚不二夫…。
稀有な存在でした。
改めて合掌。
ではまた。
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