2015年09月17日

田中角栄、伝説のスピーチ

前回に続いてかつての首相、田中角栄さんの話。

角栄さんは、政治家がよく使う「前向きに」「善処したい」など、あいまいな表現を使ってごまかすことを嫌ったそうです。

「雄弁」について、角栄さんはこう言っています。
「本当の雄弁は相手の心をとらえる。聞く人が『今日は良かったな』と思う話をする。それが本当の雄弁というものだ」

なるほど、「善処したい」などと言っていては、たしかに相手に何も伝わりません。

角栄さんの説得力は圧倒的で、とにかく言葉に力があった。
議員たちの間では、「田中角栄と会ってはいけない」と言われていたそうです。
理由は「(話をしても)説得するのは不可能で、逆に取りこまれてしまう」から。

首相まで務めた大平正芳氏でさえ、「田中に会うとヤツの言うとおりになる。会わないで話を決めないといかん」とぼやいていたというのですから、その説得力はもはや魔物の領域です。

さて。
そんな角栄さんが1962年に大蔵大臣(=現在の財務大臣)に就任したとき、日本の超エリートといえる大蔵官僚を前にして行なった演説は「伝説のスピーチ」と呼ばれているそうです。
何しろ小学校の高等科しか出ていない男が自分たちのトップに立ったわけで、官僚の中には角栄さんを内心で小馬鹿にしている者もいたはず。
しかし、角栄さんの就任スピーチはそんな思いを吹き飛ばすものだったのです。
角栄さんのスピーチはおおよそ以下のようなものでした。

「私が田中角栄だ。
尋常小学校高等科卒業である。
諸君は日本中の秀才であり、財政金融の専門家ぞろいだ。
私は素人だが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきて、いささか仕事のコツを知っている。
これから一緒に国家のために仕事をしていくことになるが、お互いが信頼し合うことが大切である。
思い切り仕事をしてくれ。
しかし、すべての責任はこのワシが負う。
以上!」


もう何も言うことはありませんね。
こんなことを言う上司が目の前に現れたら、チャーニーはイチコロで取りこまれちゃいます。
「言葉」のチカラって、すごい。
(参考『田中角栄100の言葉』別冊宝島編集部編 宝島社)
※伝説のスピーチの部分は同書を参考にネット等で調べて補足をしてまとめたものです。

というわけで、
ではまた。

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2015年09月16日

田中角栄が野坂昭如に送ったもの

今は亡き政治家、田中角栄氏が再評価されているそうです。

田中氏と言えば、「コンピューター付ブルドーザー」と呼ばれ、首相まで務めたやり手の政治家であり、最後はロッキード事件でマスコミのやり玉にあげられた人物。
細かなことはあえて書きませんが、その発言とエピソードを見るかぎり、実に魅力的で、器が大きな人物だったことはたしかなようです。

まず、角栄さん。
自分を頼ってきた人間には、想像以上のものを与えていました。

例えば、派閥が違う上にほとんど面識がない議員が300万円の借金を申し込んできたときは「困ったときはお互い様だ。この金は返さなくていい。俺が困ったとき頼む」と500万円をポンと渡したそうです。
実はこの議員、遠慮して300万円と言ったものの、実は500万円が必要で、以来、角栄さんに心酔します。
女性問題で100万円の借金を頼みにきた議員には300万円と共にこんな意味のメモを渡したそうです。
「300万円のうち、100万円で問題を解決すること。次の100万円で世話になった人たちにメシをおごるなどお礼をする。そして、最後の100万円はいざというときのために取っておくこと。なお、この金はいっさい返却無用」
この議員も、のちのちまで角栄さんへの忠誠を守ったそうです。

次に、角栄さん。
自分を頼ってきた人だけでなく、自分と敵対する相手にまで情けをかけ、とりこにしていました。

ロッキード事件で屋敷の外に陣取る記者たちに対して、「熱くてたいへんだろう」と冷たい麦茶をふるまった話は有名です。

そんな角栄さんが、野坂昭如に贈り物をした話が残っています。

1983年12月の選挙のときのこと。
ロッキード事件のスキャンダルで弱っていた角栄さんの新潟選挙区に、作家の野坂昭如が立候補したことがありました。
実は野坂氏の父親は新潟県の副知事だったことがあったのですね。
しかし、都会育ちの野坂氏は冬の新潟を甘くみていて、選挙カーが雪道で立ち往生するなど失態を繰り返していました。
このことを知った角栄さん、こんなことを言ったそうです。

「あれ(=野坂氏)のオヤジは新潟の副知事だったが、息子は雪国の怖さを知らない極楽トンボ。風邪をひくから靴下、長靴、手袋を差し入れてやれ」

敵対議員である角栄さんから届いた衣類の山を見た野坂昭如はあ然としていたそうです。

もちろん、選挙結果は野坂氏の惨敗。
破れた野坂氏は角栄さんの秘書に「ありがとうございました。もう、選挙はでません」と電話をかけたのだとか。

投票うんぬんの前に、「スキャンダルで弱っているから、今なら勝てるかも」と乗り込んでいった野坂氏は、「人間の器の大きさ」ですでに惨敗していたのですね。
(参考『田中角栄100の言葉』別冊宝島編集部編 宝島社)


というわけで、
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2015年09月15日

食卓をのぞき込んでみると

落語家でありタレントだった2代目桂小金治さん。
生前は、ワイドショーや『それは秘密です!!』などテレビ番組の司会でも活躍されました。
これは、そんな彼が号泣した話。

小金治さんの正式な師匠は2代目の桂小文治です。
しかし、ある時、5代目柳家小さん(※注 その当時の名はまだ『小三治』でしたがここでは『小さん』で統一します)の高座を観た小金治さんはその上手さに驚愕。
小文治師匠に「小さんのところへ出稽古に行きたい」と申し出ます。
はっきり言って失礼な申し出ですよね。
しかし、小文治師匠はこの申し出を快諾します。
実は、小文治師匠は上方落語(かみがたらくご=関西の落語)の出身だったため、「東京出身の小金治は、自分が稽古をつけるより、東京出身の落語家に習った方がよい」と考えていたのです。
小文治師匠は、小さんへの弟子入りを認めてくれただけでなく、自ら小さんへ電話をかけてくれて、小金治さんはめでたく「小さんへの外弟子入り」が決まったのでした。

さて。
小さん宅へ通うようになった小金治さん。
当時はまだ戦争が終わったばかりで食糧事情が悪い時期です。
にもかかわらず、稽古のあとに、いつも「白いご飯」が出ることに感心していました。
「さすが、売れっ子の落語家は羽振りがいい」と思っていたのです。

そんなある日。
いつものように、稽古のあと、「白いご飯」をご馳走になり、小さん宅をあとにした小金治さん。
忘れ物をしたことに気がついて小さん宅へ戻ります。
すると、ちょうど小さん一家が食卓を囲んでいる。
「さぞや豪華なものを食べているのだろう」と、食卓をのぞき込んでみると……。

小さん一家が家族4人で食べていたものは、たった1個のイモでした。
それを分け合って食べていたのです。

それを見た小金治さん。
自分の「浅はかな考え」と、小さんの度量の大きさに感動して号泣します。
そして、このことを泣きながら、師匠、小文治に報告したのです。
話を聞いた小文治師匠は、小金治にこう言ったそうです。

「小さんはなあ、お前に落語を教えようとしているんじゃない。江戸落語を後世に残そうとしているんだ」

く〜っ。
シビれる話です。

のちに人間国宝にまでなる若き日の小さん師匠が、まずカッコイイ。
これが、せこい師匠だったら、家族で肉とか刺身とか食べていて、食卓をのぞき込んだ小金治に「なんで戻ってくるかな、おまえは!」と言っていたところでしょう。

次に、小金治の「失礼な申し出」をあっさり認めて、道筋まで作ってくれ、さらに、小さんの真意を小金治に諭す小文治師匠もカッコイイ。
これがせこい師匠だったら、「ふーん、オレからは落語を習いたくないんだ。それなら破門だ。小さんのところでも何でも、好きなところに行っちまいな」と吐き捨てるところでしょう。

小さん師匠、そして、小文治師匠。
こういう「器の大きい人」になりたいものですなぁ。


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